子育て支援は親支援
そったくどうじ
諏訪部彩は、発達障害のお子さんと、懸命に寄り添い、向き合う親御さんに対して「親子同時に学び自分と向き合うことが出来るサポート」即ち「親子同時サポート」を提供しています。なぜそのような形でのサポートを行うのかについて書いてみたいと思います。
『啐啄同時』(そったくどうじ)という言葉をご存知でしょうか。
啐啄同時とは禅語で、鳥の雛が卵から産まれ出ようと殻の中からつついて音をたてた時、それを聞きつけた親鳥がすかさず外からついばんで殻を破る手助けをすることを意味します。これが「啐」と「啄」の関係です。このようにお互いが「タイミングよく協同し合った時」に、新しい何かが誕生するのです。
これは人間の子育て・教育にも言えるなと思っていまして、子どもが心身ともに健やかに成長し自立を果たすには、親だけが一生懸命でもダメだし、子どもだけが意欲的でもダメ。子どもが興味・関心を持つまでは根気よく待ち、そして自分から学びたい、やってみたいと一歩踏み出した時に、そのタイミングをすかさず捉えて、その意欲に寄り添って、必要な手助けをしてあげること。まさに『啐啄同時』が大事なのではないかと考えているのです。
日々の勉強、習い事・・・すべての土台になる「生きるための力」
私はお子さんに対して「7つの習慣J®」というオンラインプログラムを取り入れ、一緒に学び、対話し、とことん考えることを通じて、
✅自分は有能で社会で活躍できる、人から必要とされ愛される「価値ある存在だ」と信じられる『自信』と『自己肯定感』を高める
✅自分の人生は自分で選択し、望む道を自ら切り開くことが出来ると考えられる『主体性』
こういったマインドを育む支援、即ち、『生きるための土台作り支援』をしています。
それにより、お子さんは、自分の将来に向かってチャレンジしてみたい!という意欲が高まります。でも、前述のとおり、お子さんの意欲を高めるだけでは片手落ちだと考えているのです。
お子さんが「僕は将来プロゲーマーになりたい!絶対になるんだ!」と言ったときに、親御さんがお子さんの真意を十分に理解せずに「そんなのだめよ!心配だわ。あなたは○○を目指すべきよ!」と言ってしまったら、お子さんの意欲をつぶし、信頼関係までも崩れてしまう可能性があるからです。
子どもの「成長したい意欲」にすかさず応えられるのはそばにいる親だけだから・・・
そこで『啐啄同時』を実現するためにも、親御さんへの支援も同時にしたいと考えました。
むしろ、子育て支援は親支援だと思うのです。なぜならば、お子さんを心身ともに健やかに成長するように支え、最終的にお子さんを真の自立へと導くのは他でもない「親」である、と考えているからです。
このように言うと「子育ての責任は親にあると言われ、親だけで抱えなくてはならないようでプレッシャーだ」とおっしゃる方もいらっしゃいますが、そうではありません。どんなに外から愛情を持ってお子さんに関わったとしても、最終的に親の愛に勝ることは出来ないのです。
『啐啄同時』で言えば、ここだ!というタイミングを逃さずに捉えることが出来るのはそばにいる親御さんだけだからです。
だからこそ、お子さんの成長を親の立場でしっかりとサポートしてもらえるように、親御さんを応援したいのです。どんなに頑張っても私がお子さんにしてあげられることは限られるから、親御さんの支援をしたいのです。
私もお子さんの価値観、悩み、課題、将来の夢・・・広く深く知っていきます。どうか一緒にお子さんの成長をそばで寄り添い、応援させてください!そんな思いです。
そして、お子さんは親御さんの背中をよく見ています。親御さん自身も自分の人生を大切に、目標や夢を持ち、それに向かって頑張る姿をお子さんにたくさん見せてあげましょう。親御さんの目標や夢も達成できるように応援しますし、見つからない、という方には見つけられるようにサポートもします。
※「7つの習慣®」および「7つの習慣J®」はフランクリン・コヴィー・ジャパン社の登録商標です。