攻撃的な子どもが『怒りの感情』と上手に付き合えるようになる方法
感受性豊か、表現も豊かなのは良いこと!あとはコントロールです。
うちの子はどうもすぐにカッとなって人に対して攻撃的で・・・と悩んでいらっしゃるママへ。
まず、あなたのお子さんは感受性がとても豊かです。これはとても良い事なんですよ。伸ばしてあげましょう!
ただ、感情の振れ幅が大きいので、ポジティブな方であれば素晴らしいのですが、ネガティブな方(怒りや苛立ちなど)だと、時に攻撃的な言動をしてしまい、相手との関係を悪くしてしまうこともありますよね。
自分の気持ちを受けとめ、向き合いながら、上手に中和していくというか、受け流せる方法を身につけていけたら、お子さん自身もより生きやすくなるのではないでしょうか。
ここでは、お子さんがすぐに攻撃的にならずに、『怒りの感情』と上手に付き合えるようになるユニークな方法をお伝えします。
お子さんが習得出来るように、ママも一緒に楽しく、そして気長に取り組んであげてくださいね。
(なんでちゃんと出来ないのー!とママが『怒りの感情』をコントロール出来なくては、お子さんに対して説得力がありませんので)
『怒りの感情』と上手に付き合えるユニークな方法とは
1.「怒りの正体」に気づけるようになる
2.「怒り」を爆発させない対処方法を覚える
3.見方、捉え方を変える方法を覚える
4.気持ちを伝える方法を覚える
1.「怒りの正体」に気づけるようになる
「怒り」は自分の中にいる気持ちの1つですね。
まずは「怒り」という、自分自身とは別の、小さな生き物がいるかのように捉えさせてあげます。
自分自身とは別の、というのが大事なポイントです。切り離し、客観視させるのです。
「怒り」の気持ちを感じたときに、
「あ!今「怒り」が爆発しそうになっているぞ!よしよし仕方ないな。世話をしてやるか!」
と言う風に考えることが出来るように促します。
2.「怒り」を爆発させない対処法を覚える
自分自身とは別の生き物である、「怒り」を爆発させない対処法を覚えさせてあげます。
いったん今いる場所から少し離れる、お水を飲む、深呼吸をするなど、
爆発を阻止するためのいくつかの手段をお子さんに教えてあげましょう。
最初は声をかけて、一緒に実践するのがおすすめです。
3.見方、捉え方を変える方法を覚える
「怒り」が爆発しそうになったとき頭に浮かんだ考えや状況を一緒に振り返ってあげましょう。そして、
『それって本当かな?違う見方は出来るかな?』
と見方、捉え方を変えてみる練習を繰り返します。
例えば、「先生が僕のことを無視したんだ。すごくムカついたんだ」とお子さんが話してくれたら、
「そうだったんだね。どうかな?先生は他のことをしていたからあなたの呼びかける声が聞こえていなかった可能性はあるかな?」
という風な感じで、無視された、というのは思い込みで、先生の事情があったのではないか、自分が声をかけるタイミングを計れば、違った結果になったかもしれない、と状況やその時の気持ちを振り返りながら考えを変えていきます。
それは違うよ!と頭ごなしに否定するのではなくて、お子さんが感じたことを受けとめてあげつつ、一方向からの見方ではなく、物事は様々な方向から見て解釈が出来ることを伝えてあげる感じです。
これは少々根気が要りますが、この作業こそが『怒りの感情』をコントロールし、攻撃的な言動を防ぐための本質になるので、お子さんとの対話を繰り返してほしいです。
4.気持ちを伝える方法を覚える
自分の気持ちを誰にも言えずにため込んでしまうと、余計に「怒り」が爆発するエサになってしまいます。
だから出させることがとっても大事なんです。
でも出し方はあります。
『何がイヤで相手にどうしてほしいのか』
それを怒って強い口調で伝えるのではなくて、落ち着いて優しい言葉を使って伝える練習を一緒にしてあげましょう。
我慢しなくていい。自分の思いや気持ちは伝えていい。
その安心感が、いずれお子さんの攻撃的な言動をしずめていきます。
「うんうん。わかるよ。そうだったんだよね。」とただただ聞いてあげてくださいね。