発達障害の子が学校に行きたくなくなってしまう理由5選
親にはなかなか見えづらい「学校に行きたくない」気持ち
とくに発達障害の子は特性上、集団で規則正しい生活を求められる学校という環境にうまく適応できないケースがあります。発達障害に対して社会の認知が進みつつある昨今は、普通学級であっても担任の先生がうまく配慮し、出来るだけ楽しく学校生活が送れるように考えてくれる場合も多いですし、お友達もみんな優しくて、それなりに仲の良い友達もいて、いじめが起きているわけでもない。それでも「学校に行きたくない」と言う子がいます。親御さんもなかなか気持ちが理解できずに、学校は行かないといけないの!と無理やり登校させようとして、お子さんとの関係が悪くなってしまうということも起きています。
そこで、これまで親御さんからご相談頂く中で分かってきた、学校に行きたくなくなってしまうお子さんの気持ちについて、掘り下げたいと思います。少しでも、お子さんの気持ちに理解を示すことが出来るきっかけになればと考えています。
学校に行きたくなくなってしまう理由5選
1.友達と話が合わない
2.自分がすでに知っていることか興味のないことばかり
3.学校に行くよりもほかにやりたいことがある
4.学校生活のルールがよく分からず疲れる
5.自分がそこにいる意味が感じられない
1.友達と話が合わない
同学年の子たちよりも、考えていることの幅や深さが並外れていて、話が全然かみ合わない。
マニアックな話だと捉えられ引かれてしまう。
自分と同じレベルで話が出来る友達が周りにいないためつまらない。だから、自分から話しかけることもしようとしなくなって孤立してしまう。
2.自分がすでに知っていることか興味のないことばかり
興味があることは教科書以上に自分で調べて学んでおり、すでに知っている。
それか、自分ではまったく興味が持てないことばかり。学びに刺激を感じないので授業がつまらない。
3.学校に行くよりもほかにやりたいことがある
寝食を忘れるくらい熱中したいことがあり、学校に行く時間すらもったいない。
だから、学校に行くことに対する優先度が低くなっている。
4.学校生活のルールがよく分からず疲れる
集団生活で尚且つ規則正しい環境では、理解しなくてはならないルールが多すぎる。
やりたいことをやりたいときにしたい、自由でいたいから、ルールの多い学校という環境はただただ疲れるだけ。
5.自分がそこにいる意味が感じられない
学校、クラスというコミュニティの中で、自分がそこにいる意味であったり、コミュニティの一員として必要とされているという実感が感じられない。そこにいていいんだという自分なりの自信もない。
それなら自分がやりたいことをやりたい場所で好きにやろうと考える。