すぐに「勉強嫌い」「運動嫌い」と言うお子さんの気持ち
「嫌い」なのは具体的に何に対してなんだろうか?
嫌いだったのは、泳ぐことでもなく、プールでもなく、「水泳の授業」だった。
これは小学生時代の私の話です。
学校のプールって、枯れ葉とか虫が浮いていて汚くて、教室でみんなの前で着替えるのも嫌だし、授業が終わって濡れた足で教室まで移動すると、足が砂だらけになっていて。
とにかく私が嫌なことのオンパレードで、本当に苦痛でした。
だから「プール嫌い!」って思っていましたけれど、家族で遊びに行ってきれいなプールで泳いだら気持ちいいし、楽しい。
そうか!私は泳ぐことが嫌いなんじゃなくて、「水泳の授業」が嫌いだったんだなって気づいたんです。
大人でも、
営業が嫌いなのではなく、みんなの前で成績を比較されたり、公開でつるし上げられたりするシチュエーションが嫌!という方もいるのではないでしょうか。
それなのに、
営業が嫌い、自分には向いていないと判断してしまったら、もったいないですよね。
「嫌い」の誤解を解く
ということがとても大切なんです。
発達障害のお子さんは特に、得手不得手の凸凹が大きいので、
「算数嫌い!」
「国語苦手!」
とすぐに諦めてしまう子がいるかもしれません。
お子さんは自分の感情を細かく分けて分析して、うまく言葉で伝えることが出来ないので、シンプルに「○○が嫌い!」と表現するかもしれませんが、「嫌い」と感じているのは、具体的に何に対してなのかをひも解いていくと、単純に、「算数」=「嫌い」とはならないかもしれません。
反復単純作業でやらないといけない計算ドリルは嫌いだけれど、図形の問題をじっくりと考えるのは好きかもしれません。
それなら嫌なことは無理にやる必要はなくて、楽しく考えられる図形の問題を磨いて「算数好き」にしていけばいい。
お子さんの言葉だけで決めつけずに、ぜひ、
「嫌い」の誤解を解く
ということをやってみてほしいなと思います。