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発達障害の子どもが攻撃的な言動をしてしまう場合の5つの支援策

発達障害の子どもが攻撃的な言動をしてしまう場合の5つの支援策のイメージ画像_株式会社アイトカム_諏訪部彩

親が感情的にならずに接してあげることが大前提です

ここでは、気に入らないことがあると乱暴な言動をしたり、人を威圧するような言葉を使う子の行動改善を促す対処法を紹介します。

発達障害の子の場合は特性上、衝動的で自己コントロールが出来ないことに加え、その性分から強く注意されることがたびたびあり、自分を認めてもらえているという実感を得られた経験が少ないため、攻撃的な言動がエスカレートしてしまっているケースがあります。

行動を改善していくためには、まずは親が感情的にならずに、冷静に接してあげることが大前提となります。

具体的な5つの支援策

1. 乱暴な言動をしてしまったときは理由に関わらず謝らせる

攻撃的な言動はどんな理由があってもいけないことだから、してしまったときには必ず謝ることをまずはお子さんに理解してもらいます。込みあげている感情については、しっかりと理解を示してあげつつも、乱暴な言動については、親が絶対に許さないという毅然とした態度を示し、いけないことなんだと明確に伝えることが必要です。

2. 悔しさ、悲しさ、怒りなどの感情に対しては親が理解を示す

悔しさ、悲しさ、怒り、イライラ、ムカムカ・・・こういった感情は誰であっても感じる。だから、君の気持ちはよく分かる、と理解していることを言葉で示してあげましょう。自分の感情をうまく言語化出来ない子もいるので、「そうだよね、辛かったよね」「悲しかったんだよね」「悔しかったんだよね」という風に、お子さんが感じている気持ちに名前をつけてあげるように表現してあげるのが有効です。

こうして、あなたの今の感情に対して理解していると示すことを繰り返していくだけでも、『一番分かってほしい人にちゃんと自分のことを分かってもらえている』という安心感から、乱暴な言動が落ち着いていくことが大いにあります。

3. 本人の感情と行動は分けて考える必要があることを教えてあげる

感情と攻撃的な言動は「=」ではつながらない、切り離して考える必要があることを教えていきます。怒っているから、イライラしているから、乱暴をして良いわけではない、ということです。

4. 攻撃的にならない言い方や接し方を子どもと一緒に考え、教えてあげる

では、怒りや悲しみ、悔しさ、イライラなどの感情になった時にどうしたらよいのか。

攻撃的にならない言い方や接し方について、一緒に考え、望ましい言動を親子で定義付けしていきましょう。最初はある程度、いくつかのケースごとにマニュアル化するくらいに決めてあげる方が、お子さんには分かりやすいかもしれません。

決めてあげると言っても、「こんなときはどんな言い方をすると良さそうかな?」と問いかけ、「お母さんだったらこんな風にするかなー。どう思う?」という風なやりとりをしながら、一方的に教えるのではなく一緒に考えるというのが大事なポイントです。

そして、学年が上がっていけば、だんだん自分で考えてシチュエーションに合わせた行動が出来るようになっていきますので、焦らなくて大丈夫です。

5. 攻撃的にならない適切な言動が出来た時は褒めてあげる

怒りや悲しみ、悔しさ、イライラの感情が込み上げてきた。それでも攻撃的にならずに適切な言動が出来た!その時は「それでいいんだよ。よく出来たね!」とちょっと大げさなくらいに褒めてあげてください。

「でも、うんと悔しかったよね」とお子さんが感じた感情にはしっかりと寄り添ってあげる声掛けをすることも忘れないようにしましょう。

自分が取るべき態度はこれで良いんだという確認が出来るのと、次も頑張ってみようという意欲につながっていきますので、その場ですぐに「褒める」ということはとても大切です。

パパ、ママは自分のことをちゃんと見てくれている、という安心感にもつながります。その安心感が、攻撃的な言動を落ち着かせていくための大事な要素になります。

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