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子どもの発達障害というのは誰の問題なのか

子どもの発達障害というのは誰の問題なのかのイメージ画像-株式会社アイトカム諏訪部彩

子どもの発達障害というのは『誰の問題なのか』について書いてみたいと思います。

少し厳しい言い方になるかもしれませんが、諏訪部彩自身の体験から感じたことを正直に書きたいと思います。少しでもどなたかのご参考になりましたら幸いです。

子ども自身は、自分が発達障害であることが一つの原因で、学校や日常生活の中で困っていることや問題や悩みがあっても、発達障害であること自体に問題を抱えているわけではありません。

子どもが「発達障害であることが問題」だと捉えているのは、親であるということです。

例えば、

・子どもが発達障害と診断され、ショックを受け、事実を受け止めきれないでいる

・「どんなふうに思われるか」と、周囲からの目や評価が気になり、不安になる

・発達障害と診断され、この先子どもにも自分たちにも何か不利益があるのではないか

このように、様々な思いや感情に苛まれてしまい、問題の焦点が「自分の子どもが発達障害であること」に当てられてしまうのです。そうすると対応を間違ってしまうことがあるので、本当に注意して頂きたいのです。

もう少し説明すると、こんな意識を持ってしまうことがあるのです。

・自分の子どもは健常者ではない、みんなと同じことが出来ない、かわいそうな子だという決めつけの意識

・障害があるのだから、周囲が配慮すべきだ、という他人任せの意識

そうなると、ますます子どもは自信を無くし、自己肯定感は下がり、自立が遠のいてしまいます。

親が、問題の本質は何か、ということをよく見つめなくてはいけません。「発達障害なのだから」と、ある意味それを隠れ蓑にして問題の本質から目を背け、よく見ない、知ろうとしないことの方が、子どもにとってさらに大きな問題となってしまうのです。

子どもが学校や日常生活の中で、どんなことが起きているのか、どんなことに困っているのか、どのように感じているのか・・・

子どもの様子をよく観察し、本人や学校の先生などから話を聞き、これらをしっかりと把握してください。ですが、これは親として当たり前の行動です。子どもが発達障害だから、ではないのです。誰にでも得手不得手はあり完ぺきではありません。どんな子どもでも学校生活の中で少なからず不安を感じ、悩みを抱えて過ごしている子もいます。発達障害かどうかではなく、一人ひとり違います。だから、親として子どもの様子をよく観察し、親が出来るフォローがあるのであれば、すかさずしてあげる。

自分の子どもに対して関心を向け、積極的に関わる

親がどれだけ、これをしてあげられるか。子どもの健やかな成長にとって、私はこれが一番大事だと考えています。人の話や、インターネットの情報、育児本・・・を読み漁るのではなく、目の前の自分の子どもをよーく見てあげてほしいのです。そうすれば自ずと自分の子どもにとって必要なことは見えてきます。

そのうえで「発達障害であることによる」その子にとって必要かつ効果的な支援があるのであれば、どんどん積極的に活用しましょう。専門的な支援を適切な時期に受ける。「発達障害であること」が関わってくるとすれば、この部分だけだと思います。

それから、子どもが社会に出たら、様々な環境で、様々な考え方・価値観を持つ人と関わることになります。子どもの特性や個性を本当によく理解してくれて、配慮してくれる人ばかりと付き合うことが出来れば良いのでしょうが、そうとは限りません。だから、自分のことを理解してくれるのを周囲に期待するのではなく、自ら能動的に行動して、自分の居場所を探し、周囲と良好な関係を築ける力を身につけてもらいたいですよね。

そんな力を子どもたちにつけてもらいたい!という思いで、私は現在活動をしています。

特に発達障害やグレーゾーンの子どもたちの支援を積極的に行っていますが、これも「発達障害であること」が大きいわけではありません。やはりどんな子どもであっても同じです。自分の特性や個性に気づき、それを活かして活躍できる場所を探していく。一人ひとり違うし、得手不得手もあるし、完ぺきじゃないし、だから誰でも同じです。

親には「発達障害だから」ということに囚われずに、子どもが持って生まれた特性や個性を発見し、それをどう生かすか、にフォーカスして、ある意味、周囲に期待せず、反応や評価は気にしない。子どもが自ら自分が活躍できる場所を見つけていける、フットワークの軽さと心の強さを身につけられるように支援する。そんなパラダイム(ものの見方、考え方)を持ってもらえたらと考えています。

それが、どんな人も自分の個性を活かして人に貢献し、自分の苦手なことは人に助けてもらう。そんな『お互いを尊重し助け合える社会の実現』に近づいていくことになると思うのです。

発達障害の小学生と寄り添う親のための支援プログラムについてはこちらです

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