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発達障害の子どもと良好な親子関係を築く5つのポイント

発達障害の子どもと良好な親子関係を築く5つのポイントのイメージ画像-株式会社アイトカム諏訪部彩

お子さんが外で受けてくる様々な刺激を癒すのは・・・

発達障害のお子さんを育てる上で最も気をつけなくてはならないこと。

それは、二次障害を防ぐことであると考えています。

二次障害とは、学校生活などに困難を感じることから生じるストレスにより、うつ病・双極性障害・強迫性障害など、「自分を周囲に適合させようとしてできなかったことに対する失望・怒り」をきっかけにして発症しやすいといわれる、一連の精神疾患が含まれる状態のことです。

学校などの集団生活の場では、どれだけ周囲に理解し支えてくれる先生や友達がいても、年齢とともにどんどん広く様々な考えを持った人と接することで、心が傷ついたり自信を無くしたりしてしまう場面を完全に避けることは難しくなります。そんな時、家庭が、親子関係が良好で、子どもにとって安心できる場であることが、外で受けてきたストレスを和らげ、また次の日頑張ろうという勇気を与えてくれるのです。

そこで今回は、自身も発達凸凹っ子育児奮闘中で親子の理想の未来クリエーターの諏訪部彩が考える『発達障害の子どもと良好な親子関係を築く5つのポイント』について、書かせていただきます。

  1. 縦の関係ではなく横の関係を心がける
  2. 傾聴する
  3. 「なぜ」ではなく「なに」を問う
  4. 存在に感謝し承認する
  5. 安心・安全な場にしてあげる

1.縦の関係ではなく横の関係を心がける


縦の関係というのは、いわゆる「上下関係のある状態」のことです。親子関係というと、一般的にイメージするのは「上下関係」なのではないでしょうか。子どもよりも早く生まれて、様々なことを経験している大人である親が「上」で、まだ幼く経験の少ない子どもが「下」。どんな時も親の言うことが正しく、子どもは親の言うことに従うのが当たり前、といったところでしょうか。

ある意味では親子関係は「上下関係」であるというのは正しいと思います。それは家庭の中において親が子を守り育てるという「役割」を担っているからです。「役割」では子どもの役割よりも上と言えるのかもしれません。そうです。親は「親という役割」だと思って頂きたいのです。親も人間、子どもも人間、同じ人間であることに変わりはなく、そこに上下や優劣はそもそもないですね。人間関係の基本は平等で横の関係なのです。それを念頭に置くと人間関係は驚くほどうまくいきます。

相手を一人の人間として尊重する気持ちがあれば、相手をより理解しよう、という気持ちになります。高圧的な態度や言葉遣いで接しようとは思わなくなります。親という「役割」として、子どもに必要なことを教えるのはとても大事なことです。その時に、横の関係を意識すれば、話の聞き方も言い方も変わるはずです。子どもも安心して納得して受け入れてくれることと思います。

2.傾聴する


発達障害のお子さんに対して「傾聴」することがなぜ大事なのか?それは、親御さんだけはお子さんに対してレッテルを貼らないでもらいたいからです。お子さんの話をしっかりと聴いて、安易な判断をしたり、決めつけをしたりしないことを、ぜひ習慣にしてください。これも、子どもとの関係を「横の関係」で築き、子どものことを尊重するからこそ出来ることなのです。

3.「なぜ」ではなく「なに」を問う


「なぜ」という言葉、よく使いますよね。問題の真相に迫る時、深堀りしていくためにとても有効な言葉ですよね。

ただ、誰かに「なぜ?」と問われるとどのように感じるでしょうか?あまりしつこく問われると、なんだか追い詰められているようなプレッシャーを感じる人もいるのではないでしょうか。どちらかと言うと、自分が悪い、と言われている気がして、ネガティブな感情を持ってしまうかもしれません。

それはお子さんも同じです。「なぜ?」と問われるとその瞬間、被害者意識になってしまいます。これでは、お子さんはプレッシャーを感じて、怒られてしまうのではないかと感じ、本音を言わなくなってしまうかもしれません。

そこで有効なのが「なに」という言葉です。「なぜ」ではなく「なに」を問うのです。「何(どんなこと)が起こったの?」「何(どんなこと)を感じていたの?」「何(どんなこと)を考えている?」「あなたには何(どんなこと)が出来ると思う?」という質問をしてあげることで、お子さん自身が、自分がその時考えていたことや、それを今どう捉えているのか、ということを認識することが出来るのです。次に起こすべき行動も自分で考えることが出来るようになります。親から怒られて、言われて、ということではなくなるのです。

4.存在に感謝し承認する


「承認」とは、相手の存在自体や相手の可能性を認めること、という意味です。

お子さんが生まれ、小さいときは、自分のもとに生まれてきてくれたことに、そしてそばにいてくれて存在してくれているだけで感謝の気持ちが溢れてきましたよね。でもだんだん成長するにつれ、お子さんに対する要求が多くなっていき、出来ないと怒ってしまったりする。

それは、お子さんに対する愛情であり、期待するあまり、なので一概には否定できません。でも、こんな風に育ってほしい、ここまでは出来てほしい、という親が勝手に作り上げた理想や期待、あるいはレールに、お子さんが到達しない、はまってくれない、という思いから、理想と現実のギャップに憤っている側面もあるのではないでしょうか。

親御さんから見た理想や期待通りでなくても、お子さんは現実と向き合い精一杯頑張っています。まずはそのことを、どんな時も認めてあげてほしいのです。

親が自分本位の一方的な見方をして、干渉したり介入したりするのではなく、子どもと「横の関係」で、目の前のことや子どもが置かれている状況をより深く理解しようとすれば、どんなサポートをしてあげるのが最適なのかが必ず見えてくるはずです。

5.安心・安全な場にしてあげる


帰り道でも食卓でもお風呂でも構いません。お子さんは、今日学校であった出来事について話をしてくれますか?良いことばかりではなく、授業をさぼってしまった、とか、お友達とちょっとけんかしてしまった、とか、話をすると叱られるかもしれない、と思ってしまうような、悪い出来事も包み隠さず話してくれますか?今回お話している、1から4のことを意識して頂くと、おそらくお子さんは良いことも悪いことも含め、話してくれるようになると思います。何を話してもパパ、ママはすべて受け止めてくれる、という安心感があるからです。

良い自分もダメな自分も、パパ、ママがすべて受け止め、受け入れてくれる、という安心感が得られてはじめて、お子さんは自分という存在を肯定的に受け止めることが出来ます。

つまり、自己肯定感が高まる、ということです。自己肯定感が高い状態であれば、少々のことでへこたれませんし、失敗を恐れずにチャレンジする勇気も湧いてくるのです。

ぜひご家庭をお子さんにとっての「安心・安全な場」にして頂き、お子さんが厳しい外の世界で戦うための勇気の源泉にしてもらえたらと思います。

お子さんと親御さんが安心して「内側にいる本当の自分と向き合う時間」を過ごすことができる優しい空間を提供します

『親子同時サポート』のサービスを説明している図

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※「7つの習慣®」および「7つの習慣J®」はフランクリン・コヴィー・ジャパン社の登録商標です。

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