発達障害の子どもを育てる親御さんに知っておいてもらいたい5つのこと
これを知っておけばお子さんに対する見方が変わる!そしてお子さんも変わる!
今回は『発達障害の子どもを育てる親御さんに知っておいてもらいたい5つのこと』と題して、自身も発達凸凹っ子育児奮闘中で親子の理想の未来クリエーターの諏訪部彩が発達障害のお子さんの育児に悩みを抱えている親御さんにこれだけは知ってほしいということを書かせていただきます。
なぜなら、今目の前のお子さんの言動に困り果て、疲れ果ててしまっている状況が、これからお伝えすることを知っておくだけで、お子さんに対する見方が変わっていくからです。あなたのお子さんに対する見方が変わると、不思議とお子さんの言動まで変化していきますよ。
お伝えしたいテーマは以下の5つです。
- 生まれ持った特性であり親のしつけの問題ではないということ
- 親の関わり方次第で子どもは良くも悪くも変わるということ
- でも親だけで責任を抱え込むことはないということ
- ありのままのその子が自分の特性をどう生かし、そして活躍できる場を探すかに、発達障害の有無は関係ない、それは誰でも同じだということ
- 誰にでも必ず、その人だけにしかない強み、与えられた役割がある、ということ
1.生まれ持った特性であり親のしつけの問題ではないということ
ひと昔前と比べると発達障害に対する社会の認知が進み、すでにご存じの方も多いかと思いますが、改めて説明をしますと、発達障害は、生まれつき脳の働き方の違いがあることによって、幼少期から行動面や情緒面に「特徴がある」状態です。
認知が進んだとはいえ、お子さんが集団生活を経験していく中で、周囲から発達障害の特性を「我儘」「自分勝手」「問題児」などと捉えられ、「怠けている」「親のしつけが悪い」などと批判されることも少なくないのが現状です。
もちろんですが「親のしつけ」の問題ではありません。
ただ一つ、問題が生じるとすれば、親が子どもの発達障害による特性をネガティブに捉え、受け入れることが出来ず、必要以上に叱ってしまったりすることで、子どもが親に認めてもらいたい、褒められたい、けれど、うまく出来ない、というストレスから、行動がエスカレートしてしまうケースです。
親御さんの心情はとてもよく理解できます。ですが、他者と自分の子どもを比較することをやめ、その子自身が成長出来ている部分に着目してあげること、出来ないことよりも出来ることにフォーカスしていくことが、とても大事です。
決して焦らずに、お子さんのペースに合わせ、待ってあげるスタンスをとることで、お子さんは必ず出来ることが増えていきますので、安心してください。
2.親の関わり方次第で子どもは良くも悪くも変わるということ
もちろん、お子さんが様々な人と関わりを持つことで良い影響を受けることはあるし、大切なことなのですが、親御さんがどのようなスタンスでお子さんと関わるか。それ次第で、良くも悪くも変わる、というのは、やはり否めないのです。
毎日一番お子さんのそばにいて、その変化をつぶさに捉えることが出来るのは親御さんだけだからです。発達障害のお子さんは特に、小さな成功体験を積み上げて、それを自信に変え、自己肯定感を高く保つことが、非常に大事なポイントになります。
そのために、大人が「普通なら出来て当たり前でしょ」と思っているような些細なことであっても、前よりちょっと良くなっているなら、大いに褒めて認めてあげるのが良いのです。しかもその場その時!タイムリーにです。親の役割、というか、ここで「関わり方次第です」と言っているのは、そういった意味合いです。
3.でも親だけで責任を抱え込むことはないということ
2.で説明した通り、親の関わり方が大事で、それ次第でお子さんは良くも悪くも変わるわけなのですが、小さな変化を捉えてタイムリーに褒める、認める、ということをしてもらえれば、ほかのことはどんどん外部を頼っていきましょう!
発達障害と言っても、症状や特性、その程度は本当に様々ですから、お子さんそれぞれの課題、それぞれのニーズがあります。それは病院で診断を仰ぐことも大事ですし、必要に応じた学習環境を選択する、療育などを活用する、積極的に活用してください。
私もその受け皿の1つになりたいと思い、活動しています。私もお子さんと直接関わりますし、親御さんの悩みや不安もとことん聞きます。親御さんと一緒に、お子さんの成長を見守り、幸せを願ってくれる人はたくさんいるので、安心してくださいね。どんどん頼りましょう。
4.ありのままのその子が自分の特性をどう生かし、そして活躍できる場を探すかに、発達障害の有無は関係ない、それは誰でも同じだということ
病院での診断を受けることで、お子さんにとって必要かつ効果的な支援を受ける、これは最も大事なことです。大前提です。ただ一方で発達障害はその子の特徴、特性です。完全無欠な人は存在せず、誰でも良い面がある一方で、弱点や課題を抱えています。発達障害の有無だけではないわけです。
「ありのままのその子の特徴、特性」を本人も保護者もよく知って、これからそれをどう生かし、活躍できる場はどこか探す、大人になっていく過程のなかで誰もがたどる道です。
そのように考えて、自分の強みとなる武器を見つけ磨いていってほしいと考えています。自分の良い面で人を助け、自分の弱点は積極的に周りに助けてもらう。こういう生き方が出来る方が楽だし、長期的に見て、周囲の人と良い人間関係を築いていける素晴らしい人生を送れると思います。ぜひ、そういうポジティブなマインドを育んで頂きたいです。
5.誰にでも必ず、その人だけにしかない強み、与えられた役割がある、ということ
「誰にでも必ず、その人だけにしかない強み、与えられた役割がある」
これが諏訪部彩の信条です。
・ある一面だけで判断され、否定され、自信を無くしてしまう
・自分はダメなんだというマインドを持ってしまい、自分の良さに気づけない
お子さんに、このような思いをしてほしくないのです。非常に勿体ない、社会にとっても大きな損失なのです。発達障害の有無に限りません。すべての人がそれぞれユニークであり、ほかの人にはない、特徴、良さがあります。早くそれに気づき、磨いて、社会で活躍してほしい。そんな思いを抱いて、これからも子どもたちと、親御さんと関わっていきたいと考えています。