発達障害の子が小学校低学年のうちに身につけると良い習慣5選
低学年からコツコツ取り組んで習慣にすればのちに必ず実を結びますよ
保育園・幼稚園の時は、先生がそばについてくれている時間が長かったけれど、小学校に上がると集団で時間通りに行動しなくてはならず、自分でやらなくてはならないことが増えるため、お子さんがその生活についていけるのだろうか、と不安に思う親御さんも少なくないと思います。
我が子もそうでした。保育園の時は少人数クラスのため先生の目が行き届き、手厚くサポートしてくれていたためか、息子の特性は顕在化していませんでした。発達の特性があることが分かったのは、やはり小学校に上がってしばらくしてからでした。
先生の指示に従わなくてはいけない、授業中に好き勝手に関係のないことをしてはいけない、ノートを書く、宿題をするなど、様々なルールがある学校生活にストレスを抱えていましたし、そんな息子にとってはとても窮屈な学校生活を週5日続けることが、体力的にも辛そうでした。
色々な方からアドバイスを頂いて、あれもこれもと欲張って周囲のペースに無理やりついていかせようとするよりも、焦らずにまずは毎日少しずつ取り組めそうなことに絞って、コツコツ積み重ねていこうと考えました。
実際に我が子が小学1年生の後半からコツコツ取り組んできて、小学5年生になった今、良い形になっているなと実感していることを5つ厳選して紹介します😉参考にしてみてください。
やっていくと高学年で実を結ぶ良い習慣5選
1.一日5分の復習タイム
たとえ学校でノートを取らなくても、先生のお話をきちんと聞けていなくてもいい。一日5分、習ったところを復習する習慣をつけてあげる。しかも計算と漢字のみに絞っていいです。
学校ではまず、楽しく過ごせることが優先。勉強の中心はお家での毎日5分間の復習と割り切りました。
その代わり、毎日やりましょう。取り組める余裕があるなら、1回5分を2回とか3回、一日のどこかで取り入れると良いです。1回の時間は基本的に伸ばす必要はないです。時間よりも問題数で調整する方がいいかもしれません。
我が家は一日ノート1ページで計算と漢字の問題を作成。時間にすると5分から10分くらいで終わります。
2.日記をつける
今日一日あった出来事を振り返る目的、そして文章を書く練習をする目的でもあります。
字が汚くても箇条書きでもOK。思ったことを思った順に正直に書いてもらいます。
文を修正したり内容にケチをつけたりはしないで、書いた甲斐があったと思えるように声をかけてあげてくださいね。
ノートは、通常のB4ノートの半分サイズの小さなノートが売っているので、書く分量的にもそれがおススメです。
3.約束を守る
1つだけ、どんなときでも必ず守るべきお約束をしましょう。
ちなみに我が子の場合は、
「授業を頑張っている先生とお友達のじゃまになることは絶対にしない」
です。
1年生の時は、授業中に立ち歩いて授業の邪魔になるような行為をしてしまっていたのですが、そのお約束をしてからは、自分の席に静かに座っていられるようになりました。その代わり、授業とは関係のない、折り紙をしたり、自由帳にお絵描きをしたり、突っ伏して寝てしまうこともありましたが、お約束は守れているので、大目に見ました。(先生には叱らずにそっとしておいて頂くようにお願いしました)
5年生に今もお約束は変えていません。でも、学年が上がるにつれて、自分から授業に取り組む場面が増えていきました。そして前向きに取り組めると先生が、「お!頑張ってるね!」と声をかけてくれる。それが嬉しくてまた頑張る。でも、頑張れなくて力尽きてしまう日もある。一進一退しながらも、少しずつ少しずつ進化しています。
4.決まった時間に起きる
高学年、思春期、そして大人になる時、一番身につけておくべき習慣は、生活リズムだと考えました。
寝る時間を決めるよりも、起きる時間を決めた方が生活リズムは作りやすいので、必ず決まった時間に起きるというのを徹底しています。もし、寝る時間が遅くなったときも起きる時間は基本的に変えません。
ついつい睡眠時間が少なくなってしまって、翌日眠いならば、夜の過ごし方をどうするのか、何時に寝るといいのか、お子さんに寄り添って話を聞き、アドバイスをしてあげつつも、最後は自分でどうするかを決めさせてあげる。ルールの中でどう自分が行動するかを自分で選択させるのが大切です。
どうしても今日クリアしたいゲームがある⇒結構時間がかかって夜遅くなりそうだ⇒でも次の日は7時に起きないといけない
親としては、遅くなれば絶対に次の日起きられないでしょと思うので、早く寝かせたくなるところですよね。
このときに、遅くなってでもゲームをやると本人が決めたならば、その決断を受け入れてあげてください。自分でそう決めたならゲームをやっていいけれど、7時にちゃんと起きるんだよと。
そんなふうに、親がお子さんの行動をコントロールしようとせずに、子どもとのルール決め、話し合いの中で、主体性を持って決断し、結果を納得して受け入れられる。そんな生活習慣を築いていくと良いです。
5.朝ご飯を食べる
こちらも将来を見据えて生活リズムをつくる取り組みの一つです。起きる時間とともに、朝の習慣をつけていくと、生活のルーティンが出来て、気持ちも安定し、イライラして他者にあたるような行動が起こりにくくなります。
朝ご飯はバランス良く食べられるのがベストではありますが、完璧にそうしようと無理はしなくて大丈夫です。リズムを作れればいいので、バナナ1本でも、食パン1枚でも、必ず何かを食べる!くらいでOKです。