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発達障害の子どもが覚えたことを忘れないようにする5つの支援策

発達障害の子どもが覚えたことを忘れないようにする5つの支援策のイメージ画像_株式会社アイトカム_諏訪部彩

覚えたことを忘れないようにするポイントとは

発達障害の子の中には、短期記憶が弱いという特性から、覚えたことをすぐに忘れてしまう子がいます。

その特性をうまくカバーしていくためのポイントは、

『優先順位をつける、量を少なく、繰り返し』

です。

学校の勉強についていけるようにと、予習を重視してしまうママもいますが、私は復習を重視することをおすすめします。学校で習ったことがきちんと定着していく方が、「出来る」という自信が持てて、新しいことを学ぶ意欲も増し理解度もアップするからです。

お子さんの特性によってそれぞれタイプはありますが、発達障害のお子さんは比較的耳で聞くよりも、目で見るほうが記憶しやすい傾向のようです。
教えるときは口頭や文章ではなくて絵や図表にして説明してあげたり、覚えるべきことはいつも目につくところに掲示しておくと効果的です。

具体的な5つの支援策

1. 一度にたくさんではなく小分けにして少しずつ覚えさせる

次々に新しいことに取り組むと、十分に理解できないままになったり、せっかく覚えてもすぐに忘れてしまう、ということになってしまいます。そうすると自信をなくし、勉強に対する意欲も下がってしまうので、覚えるべき範囲を絞って、理解できるまで繰り返します。量も一度にたくさん取り組ませる必要はありません。自信がつき意欲が出てくれば、取り組める量はだんだん増えていくので心配ないです。

2. 全てを覚えさせようとせずに優先順位を決めてあげる

学校での授業ペースや宿題の量に合わせようとすると無理が生じる場合があります。同じ学年の子に合わせて遅れないようにと焦らずに、その子のペースでOKです。まずは基本的な事項に絞って、重点的に繰り返し、それが出来てから次の段階に、というふうにしていきましょう。覚えることの優先順位を決めてあげて、まずはそれが覚えられればOKとしていけば、お子さんも安心しますし、自信もつけていきやすいです。

宿題の取り組み方については、担任の先生とお話をしておくと良いです。親の方でペースを調整して進捗と理解度をみていくことをきちんとお伝えすれば、先生も安心しますので、やってきた分を認めて褒めてくれるようにしてもらえるはずです。

3. 覚えたことを定期的に確認する

これは誰でもあることですが、新しいことを覚えれば古いことは忘れてしまうので、定期的に確認できる機会を作ります。親御さんの手間はちょっとかかってしまうのですが、ノートを1冊用意して、お子さんの理解度に合わせて、毎日問題を作ってあげるのが臨機応変に対応できるのでおすすめです。量もその日のやる気に合わせて簡単に調節が出来ますし、一問ずつピックアップしやすいので。コツコツ取り組むことで使ったノートが1冊、2冊と増えていき、頑張った度合いがお子さんの目にも分かりやすく、達成感を味わうことも出来ます。

4. その子に合う覚え方を工夫してあげる

何度も書いて覚える、声に出して読み上げることで覚える、フラッシュカードのようなものを何度も見て覚える、音声を何度も聞いて覚える・・・etc

どんな覚え方がお子さんに合うのかを見極めることが大切です。自分はこういうやり方で勉強してうまくいっていたからと、ご自身の成功体験をそのままお子さんにさせようとするのは禁物です。いろいろなやり方にトライしてみるのが、結果的に一番近道になるかと思います。

5. 九九表やアルファベット表など忘れてしまったときにすぐに確認できるものを用意してあげる

いつも勉強する部屋に貼っておくのも良いですし、手元ですぐに確認出来るように下敷きのようなシートを準備するのもおすすめです。目で見て覚える傾向の子であれば、目にする機会が多ければ多いほど良いので、迷ったり忘れたりしたときにいつでも見て良いという風にしてあげてくださいね。

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