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発達障害の子どもと関わるうえで大切なこと7選

発達障害の子どもと関わるうえで大切なこと7選イメージ画像-株式会社アイトカム諏訪部彩

今回は「発達障害の子どもと関わるうえで大切なこと」7選を紹介します。

発達障害と言っても症状や程度、特性は様々なので、もちろんこの限りではないと思います。ここでは実際に諏訪部彩が、発達障害グレーゾーンの我が子との関わりを通じて日々体験し大切だと感じたことを1つ1つ解説させていただきます。

  1. 話を聴く
  2. 否定しないで観察する
  3. 自分の中の「普通」を取り払う
  4. 「5W1H」で具体的に伝える
  5. 話すだけでなく絵や図、文章で書いて目で見てもわかるように伝える
  6. 一度の指示は1つだけ
  7. 人とは違う見方、考え方を喜び、驚き、褒めてあげる

1.話を聴く

これは発達障害の有無に限らずですが、子どもは毎日新しい発見、新しい経験の連続で、自分の気づきを誰かに伝えたい!そんな気持ちでいっぱいです。起きている間は常に頭はフル回転でめまぐるしく様々なことを考えます。誰かに話をしながら頭を整理出来たり、気持ちを落ち着けたりすることが出来るのです。

そんな状況を理解し、まずは話を聴いて、受け止めてあげることが大切です。子どもに対して「人の話を聞きなさい!」なんて叱ったりしていませんか?そんなときはひと呼吸。まずは自分の行動を振り返ってみてください。子どもは自分が経験したことでないと、やり方を知らないから実践することは出来ません。つまり、子ども自身がじっくり自分の話を聞いてもらった経験がなかったら、人の話も聞くことが出来ない、聞き方がわからないということです。

子どもの話をたくさんたくさん聴いてあげましょう。発達障害の子どもは特に、それが安心感につながり、行動の落ち着きにもつながっていきます。

2.否定しないで観察する

親の心理としては、どうしても周囲の子と自分の子を「比較」してしまうのは自然なことなのではないでしょうか。そうすると、人とは違う言動や、人と比べて劣っていることが気になり、否定したい気持ちも出てきますよね。

私は発達障害の子どもに対しては特に幼少期や小学生のうちに「自分は出来る、良いところがたくさんある」という自信や自己肯定感を高めてあげることが最も重要だと考えています。そのためにも、子どもの言動を「否定しない」ことが大事になります。その言動に至るには、必ずその子なりの理由や背景があります。それを徹底的に観察してください。

そのうえで、望ましくない言動なのであれば、わかってもらえるようによく話をしていきましょう。強い言葉を使って否定してしまうのは簡単です。しかし、よく観察して理由を探って対話する、親としては骨の折れる対応ですよね。この丁寧な対応こそが「自分は大事にされている、価値ある存在だ」と実感させ、子どもの自己肯定感を育てることにもつながります。

3.自分の中の「普通」を取り払う

大人はこれまでの自分の経験から「普通」という物差しを使って物事を推し量っています。私は我が子を前にして自分の中の「普通」はガラガラと音を立てて崩れ去りました。そもそも「普通」は人それぞれ違うんだ、ということに改めて気づかされたわけです。

自分の中の「普通」を取り払い、フラットな目で子どもを見てあげることで、自分の気持ちも楽になるし、視野も広がり、自分にはなかった考え方やものの見方に、素直に驚き、肯定できると思います。そんなスタンスがまた、子どもの自信や自己肯定感を高めることにつながると考えています。

4.「5W1H」で具体的に伝える

「5W1H」とは、Who(だれが)When(いつ)、Where(どこで)、What(なにを)、Why(なぜ)、How(どのように)を指し示す言葉です。

子どもからよく、どこに行くの?これから何するの?あとどのくらい?いつまで?などと質問攻めにあうことがあります。これは先の見通しが立っていないと不安だからなのですね。発達障害の子どもは特に「ちょっと」や「あっち」などの、人により解釈に幅のある曖昧な表現は理解がしづらいのです。

「なんとなく察してよ」「つべこべ言わないでとりあえずやりなよ」は通用しないし、それがお互いのイライラの元になります。「これから○○へ行って○○をするよ」「5分待ってね」「あと30分かかるよ」「○時○分まで○○をやるよ」と、具体的に示してあげると安心し、集中して取り組んでくれるようになります。

5.話すだけでなく絵や図、文章で書いて目で見てもわかるように伝える

学校などの集団生活の場では、先生が口頭で全体指示を出すことが多いですよね。ほかのことに気がいっていて、そもそも話を聞いていない、という場合もあるのですが、聞いているけれど理解ができていない、ということもあるのです。

これは発達障害に限らず、人の特性として、主に耳から入る情報を認識しやすい「聴覚優位」、主に目から入る情報を認識しやすい「視覚優位」、体に触れる感触で情報を認識しやすい「体感覚優位」というものがあり、人によってどれが優位なのかは異なります。

発達障害の場合は得意不得意の凸凹が出やすいので、こういった情報認識においても特徴が表れやすいのかもしれません。子どもをよく観察して、話すだけだと伝わりづらいと感じるようであれば、視覚で捉えられるよう、絵や図で表してみたり、文章を書いて伝えることで、行動改善していくこともあります。まずは子どもがどんな特性なのか、日ごろのコミュニケーションでよく観察していくのが大事です。

6.一度の指示は1つだけ

ワーキングメモリという、一時的な情報を記憶・処理をする機能の働きが弱いことが一つの原因で、指示を受けたことを覚えておくことが出来ない、ほかのことに手をつけると前のことは忘れてしまう、といったことが起こります。

この場合も口頭だけではなく、書いて示してあげると、何をしていたっけ?という時に確認して思い出すことが出来ます。また、同時に複数の指示をしないようにしてみてください。最初の指示→完了、次の指示→完了、という風に1つ1つタスクを完了できるようにすると、子どももパニックにならず、落ち着いて行動することが出来るようになります。

7.人とは違う見方、考え方を喜び、驚き、褒めてあげる

子どもはもともと先入観や偏った価値観は持っていないので、物事を素直にとらえます。これはとても素晴らしいことです。ぜひ大事にして頂きたいのです。

先ほど、自分の中の「普通」を取り払う、でも書きましたが、どうしても親が思う「普通」に寄せていきたくなる気持ちはさて置いて、フラットな気持ちで、子どもが人とは一味違う見方や考え方をしたときは、それを喜び、「へえ、すごい!なるほどね!」と驚き、「あなたの意見は素晴らしいね」と褒めてあげてほしいです。自信と自己肯定感を育み、ほかの人にはない、その子だけの個性を伸ばしていってもらいたいです。

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