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息子の連絡帳の書き方

息子の連絡帳の書き方のイメージ画像-株式会社アイトカム諏訪部彩

頑なに連絡帳を書かない息子

発達障害グレーゾーンの愛する息子君のエピソードです。

小学校では子どもたちは必ず連絡帳、書いてくると思います。

低学年だと、まずは書く習慣を身につけさせるために、書いたかどうかを先生がチェックしたりしますよね。そんな中息子はどうかと言うと・・・書きません(+_+)先生に「書きなさい!」と言われても、書きません。

なぜならば、息子曰く『覚えられるから!』

まあ、一番は書くことが嫌で面倒なんだと思いますが。それでも本当に覚えてきて、しかも自分ひとりで次の日の準備をすることが出来るなら良いのですが、男の子で、小学校低学年だと、なかなかそうはいかないんですよね。やはり親が次の日の予定や持ち物を連絡帳で確認して、一緒に見てあげる必要があるわけです。ですから、書いてきてくれないと親としては困ってしまうのです。

『なぜ何のために』連絡帳を書く必要があるのか


ところが、息子自身は自分は黒板を見て覚えていられるのだから、書く必要はない!と思っているので、『なぜ何のために』連絡帳を書くのか、について息子と共有しました。

「君は覚えられるから必要ないって考えていると思うけれど、ママも君と一緒に明日の準備をするでしょう。ママも明日の予定とか持ち物を知ってないといけないよね。だからママが確認出来るようにするために連絡帳に書いてきてくれるかな?」

そのように伝えて、息子も渋々ではありますが「わかった」と言って、徐々に書いて帰ってくる日が増えてきました。

ある意味合理的な考え方をする息子


すると、今度は次の課題が。

日ごとにバラバラなんです。書いてあるページが。

息子には「普通はさ、○○だよね?」が通用しません。私が「普通」と思っていたことが、息子の中には「ない」ということがとても多いのです。だから「普通はさ、前日書いたところを探してその隣に書いていくよね」と思うし、そう言いたいところですが、その概念を息子は持っていません。だから悪気は全くないんです。息子は連絡帳をぱっと開いた場所に書くだけ。ある意味とても合理的に行動しています。それで良いと思っているのです。

「なぜ何のために」を私と共有したので、ちゃんと連絡帳に書いてきています。目的は理解し、確かに達成しています。でも『相手側の視点』が欠けているのです。自分さえ良ければいい、と思っているのとはちょっと違うのですが(むしろそんなことは全く考えていない)、自分が目的を達成するために最短ルートでいくことを最優先に考えていて、このようにバラバラな場所に書くと、ママは見るときにどうなるのか?というところまで、思い至らないのです。「空気が読めない感じ」というのでしょうか。これは結構、発達障害・グレーゾーンのお子さんのあるあるなのかなと思います。

これくらい出来て当たり前、普通はこうするでしょ、がないだけだったりする


先ほども書きましたが、悪気はないし、こちらが「普通」と思っていることが、息子の中に「ない」だけなので、一つ一つ伝えていくことが大事なんだなと分かった出来事です。

「ママが確認出来るように連絡帳に書いてきてくれてありがとう。助かるよ。だけどさ、ほら見て!毎日違う場所に書かれてしまうと、ママはどこに書いてあるのか分からないんだ。探すのにもすごく時間がかかってしまうの。だから、昨日書いたところを君が書くときに探して、その隣に書いてくれるとすごく助かるな。毎日そうやって書いていけば、昨日書いた場所よりあとのページは真っ白だから、君が探すときにもそんなに手間ではないよ。」

こんな風に伝えたかなと思います。3年生になった今は、連絡帳は毎日書いてきてくれています。ただ、書く場所は・・・最近バラバラになっていますね。一度崩れると空いた場所に書かないといけなくなるので、そのままバラバラになっていくようです。でも、自覚はあって、ちゃんと書いた場所を自分で探し、連絡帳を開いた状態で見せてくれます😊

まあ、徐々にですね。

とにかく「なんで出来ないんだろうな?」と思ったときに、こちらが「このくらい出来て当たり前でしょ。3年生なんだから」などと勝手に決めつけてしまいますが、その「当たり前」の概念がないだけだったりします。叱ってしまうのではなくて対話して、こう考えてこうするんだよ、と伝えてあげるだけで、「へえ、そうなんだ!」とすんなり出来ることも結構あるのです。

そんなふうに息子からいろいろ勉強させてもらっている諏訪部彩のプロフィールはこちらです

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