発達障害への理解を深める【6】ー吃音とは
発達障害と向き合う子どもたちが将来自立して幸せに生活できるように
癇癪(かんしゃく)、パニック、他害、自己否定、偏食・・・子どもたちのいわゆる「問題行動」は、発達障害による特性に起因しているのもあるのですが、周囲の人間の無理解や誤った対応によって、引き起こされる、あるいは、行動が強化されていく、というケースが実は多くあるのです。逆を言えば、周囲の人間が発達障害に対する正しい知識を持ち、個々に合った適切な配慮をしてあげることで、発達障害があるとしても、悩みを抱えたり、生きづらさを感じたりすることなく、日常生活を送ることが出来る、ということです。
とどのつまり、子どもと関わる周囲の人間の正しい理解が大事、ということで、「発達障害への理解を深める」というテーマでシリーズ化して書いています。
発達障害と向き合う親が、発達障害に関する正しい知識を知り、『将来子どもが自立し幸せに生活出来るようになる』ことを目指してサポートする、というポジティブなマインドを前提にした視点から、私なりに情報を集めております。
発達障害および各症状の定義については、厚生労働省作成のホームページから引用させていただき、掲載しています。リンクはページの一番下に記載します。
吃音とは
吃音(Stuttering)とは、一般的には「どもる」ともいわれる話し方の障害です。なめらかに話すことが年齢や言語能力に比して不相応に困難な状態であり、下に示すような特徴的な症状(中核症状)が一つ以上あるものをいいます。小児期と成人期では吃音症状が異なることが多く、成人では周囲に気づかれないこともあります。
- 反復(単音や単語の一部を繰り返す)(例:「き、き、き、きのう」)
- 引き伸ばし(単語の一部を長くのばす)(例:「きーーのうね」)
- ブロック(単語の出始めなどでつまる)(例:「・・・・・っきのう」)
症状は幼児期に出始めることがほとんどですが、中には思春期ごろから目立つようになる人もいます。
幼児期からどもりはじめた人の過半数は、学童期あるいは成人するまでに症状が消失したり軽くなったりしますが、成人後も持続する場合があります。思春期から症状が目立ち始める人は少ないですが、器質的な原因の場合もあるので医療機関などで相談することをおすすめします。
(注)吃音は、世界保健機関(WHO)による国際疾病分類第10改訂版(ICD-10)において「通常小児期および青年期に発症する行動および情緒の障害」に分類されています。
治療や支援
よくある誤解は、吃音が厳しい子育てや本人の精神的な弱さの結果であるというものです。就学前にみられる吃音は数年の間に軽減することが多いのですが、長期に持続する子どももいます。吃音は体質的な要素が強いことが知られています。からかいやいじめの対象となっていないか、また学校などの発表などの場面が本人の苦痛となっていないかを把握し、環境調整を行うことが大切です。吃音の治療として、言語聴覚療法や認知行動療法が実施されます。
環境調整
【接し方】
- ゆっくりと話しかけ、適度に間を取りながらゆったりと接してあげましょう。
- 言葉が出てこない時は急かさずに待つ。「早く」「ちゃんと話せ」などと責めたりしないようにしましょう。
- 「ゆっくり話してごらん」「落ち着いて」などと、話し方について直接指導するのは逆効果。余計に緊張して、話しづらくなってしまいます。言葉がけではなくて、周囲の人がゆっくり話すという態度を示しましょう。
- 子どもは外で気を張り、ずっと緊張しているかもしれません。お家ではリラックスし安心して過ごすことが出来るように努めましょう。
- 学校側とよく話し合い、必要ならば特別な配慮をしてもらいましょう。子どもの意思も十分に確認したうえで、あまり話さなくて良い役回りにしてもらったり、日直や音読などを2人以上で一緒に行う等の対応をします。
【からかいへの対応】
- 吃音へのからかいを許さない断固たる態度を取りましょう。
- からかいをする子どもへの対応をどうするかは、親が勝手に判断をせずに、本人とよく話し、意思を尊重しましょう。親の価値観だけで判断すると、余計に関係が崩れてしまうことにもなりかねません。
参考サイト 厚生労働省|知ることから始めようみんなのメンタルヘルス総合サイト
参考サイト 発達障害ナビポータル