発達障害の子どもに身につけてほしい「笑顔で挨拶」スキル
「相手のため」が基本!ぜひお子さんに伝えてほしい!
挨拶は毎日必ず行うものなので、最も身近なコミュニケーションであり、相手との良好な関係を築くための基本でもありますので、とっても大切ですよね。
ですが、発達障害の子はどうしても自分に自信を持つことが出来ていなかったり、自己肯定感が低くなったりして視野も狭くなり、自分さえ良ければいいんだ、という気持ちが強まり、大切な挨拶もおろそかにしてしまいがちです。
挨拶も、謝ることも、身だしなみを整えることも、すべて同じなのですが、これらは「自分のため」ではなくて、「相手のため」にすることなのだ、ということをぜひお子さんに教えてあげてほしいのです。
自分では、
べつに自分のことは人からどう思われたっていい
明るく挨拶出来るような気分じゃない
そう思っているとしても、社会の中で生活をしている以上は、自分の状態はさておき、周囲の人のことを想って行動するべきだし、その自分の振る舞いがコミュニケーションの良し悪しにもつながっていくのだ、ということを、ちゃんとお子さんに伝えてほしいのです。
挨拶も同じ。
自分の気分、状態は関係なしに「相手のために」笑顔で元気よく挨拶する
それが出来るようになるだけで、ぐっと周囲の人との関係性は良くなるはずです。気の利いたやり取りなんて出来なくても大丈夫なのです。
「笑顔で挨拶」を身につけさせる方法
1.なぜ、なんのためにするのかをちゃんと教える
先述の通り、自分のためではなく、相手のために行うことなので、自分の気分や状態は関係ない。自分から笑顔で元気よく挨拶することで相手との関係が良くなることを教えます。
2.挨拶をセリフとしてまずは記憶させる
おはよう、こんにちは、こんばんは、ありがとう、どういたしまして、どうぞ、またね etc・・・挨拶のバリエーションをセリフとして覚えていけるようにしてあげましょう。
3.挨拶するタイミングを教える
朝起きたとき、友達に会ったら、同じマンションの人に会ったら、ありがとうと言われたら等どんな場面で、どんな挨拶を使うのか、一緒に考えてあげ、生活の中で教えていきます。親がお手本を示すことも大切です。
4.笑顔ですることを練習する
ただ挨拶すれば良い、ということではなく「笑顔で」というのも大事なポイント。
笑顔になれない時もあるかもしれません。でも「相手のため」です。自分の気持ちはさておき、パッと笑顔を作って、明るく振る舞う。繰り返し練習していき、これも親がお手本を示してあげましょう。笑顔で挨拶してもらったら気持ちがいいな、と実感してもらうのです。そして、なんか気が重くて元気もない、そんなときも「笑顔で挨拶」する行動を取ることで、自分の気持ちも元気を取り戻す。頑張る気力が湧いてくる。これも生きていくうえでの大事なスキルです。