発達障害の子どもが宿題に取り組めるようになる7つの支援策
『みんなと同じ』にこだわらないで
我が息子もこの7つ支援策を地道に続けていき、小学4年生の今では出された量をこなせるようになってきました。(今も時々は弱音を吐いて調節することもありますが・・・)
ポイントは『みんなと同じ』ではなくて、
✅その子に合う難易度、量を親が調節してあげること
✅担任の先生との連携をしっかり図ること
です。
量を調節することで取り組めない分は、土日や長期休みで少しずつリカバリーしていきます。宿題というのは「やらないで済むわけではない」ということを教えるのも大事なのです。先延ばしはいいけれど、全て未来の自分が背負うことになるんだということを理解してもらいます。
ですから、時間はどれだけかかってもいいので、やり切ることを前提とします。
息子も1年生の時のドリルや書き方をやり切るのに、2年生の夏休みまでかかりましたが、それでも何とかやり切りました。
みんなと同じ量を取り組めていないのだから、成績がつかないのでは?と思うかもしれません。
確かにその通りです。
ですが今は、本人にとっての「出来た!」を積み重ねた方が、長期的に考えると良いのです。
小学生のうちは成績は二の次でいいと割り切ります。あくまで、その子のペースで成長出来ているかを見れば良いですし、中学生までに自分の力で取り組める素地を作れればよいと考えて、どんと構えて見守りましょう。
宿題に取り組めるようになる7つの支援策
1. 親が『みんなと同じように出来なければ』という考えを捨てる
まずはあなたが『みんなと同じように出来なければならない』という考えを思い切って捨てられるかどうかが一つのカギになります。出来ないことを不安に思う必要も、人と比べて落ち込む必要もありません。心配しないで。
2. 宿題だからと全てをやらせようとせず出来る量を調整する
「その日の宿題はその日のうちに」がベストですし、宿題というのは、決められた量を決められた期日までに取り組む練習でもあるので大事なのですが、集中できる時間が短いなどの特性によって、その子に合った量というのがあります。毎日無理なく取り組める量を調整してあげてください。
3. 苦手なものは無理強いせずまずは取り組める内容から進める
宿題の内容によっても得意不得意があるかと思います。我が息子は、書き方(ひたすらなぞったり写したりする国語の教材)が苦手で、1年生の時は全く取り組むことが出来ませんでした。だから、1年生の時の書き方は2年生になってから少しずつ進めました。計算ドリルは得意な方だったので、それだけは毎日やるようにしていき、漢字ドリルはやる気のある日だけ。そんな感じで、本人が取り組みやすいものから進めていくようにしました。
4. 無理せず取り組める量で良いので毎日必ずやる習慣をつけていく
取り組みやすいものから進める理由として、量はともかく「宿題を毎日必ずやる」という習慣をつけることが大事なんです。1日ドリルの計算1問でもいい。その代わり毎日必ずやる。それが苦じゃなくなってきたら、少しやることを増やす。宿題をするルーティンを作ってあげると、その先のステップアップがしやすくなります。
5. 宿題の取り組みを親の方で調節することについて担任の先生と連携を取っておく
家庭の方で調節をしても、学校で担任の先生に「全部やれてないじゃないか!」と子どもが叱られてしまうと困りますよね。宿題の取り組み方は本人と相談しながら家庭で調節していくので、やってきた分だけを見てあげてほしいと、必ず担任の先生にお伝えして、子どもが宿題に対してやる気を持てるような声掛けをしてもらえるようにしましょう。これもとっても大事です。親が言っていることと、学校の先生が言っていることが違ってしまうと、子どもは混乱してしまいますので。
6. 連絡帳への記入や宿題の持ち帰りについて必要ならば先生に一声かけてもらうようにお願いする
お子さんの特性によっては、連絡帳を書くことが苦手だったり、持ち物の把握が苦手で、宿題になっている教材を持ち帰ることが出来ない、という場合もあります。せっかく宿題をやる気になっていても、どこをやればいいのか分からない、教材がない、となってしまうと、そのところでまた本人のモチベーションを下げてしまうことになるので、先生に一言声をかけてもらう、持ち帰るものを確認してもらう等のフォローをお願いしておきましょう。
7. 朝一番に提出する習慣をつけ、親と決めた量を取り組めていたら先生に褒めてもらえるようにお願いする
親はもちろん、がんばったことを先生に褒めてもらえたら、さらにやる気になるはずです。ところが、せっかく取り組んだ宿題を提出出来ない、なんていうケースも考えられます。朝の時間にお友達との話に夢中になっていて提出するのを忘れてしまうなんてことは、よくあるんですよね。お子さんと話をして朝一番に必ず所定の場所に提出する習慣をつけましょう。そして、決めた量をきちんとできていれば、先生から花丸をもらえるようにお願いしてやる気を高めていくようにしましょう。